【イギリス英語】法定休暇「statutory leave」いろいろ

英国の暮らし

Hello, Cuppa time アンジェラです。

みなさん「leave」という単語はご存じでしょうか?

動詞の「leave」は「去る」とか「出発する」という意味ですが、今日の「leave」は名詞の「leave」です。

有給休暇や病欠あるいは産休や育休など、お休みのことを「leave」と言います。

法定休暇 「statutory leave」

公務員や会社に勤めている場合は、こうしたお休みは法律で決められています。こうした法定休暇のことを「statutory leave」と言います。

「leave(動詞)」は「去る」という意味ですが、「on leave」は「休暇中」という意味ですので、その人が会社を辞めてしまったわけではありません。

Is Richard in today?

今日、リチャードいる?

No, he is on annual leave this week.

いいえ、今週有休をとってるわ。

一番よく使うのは、やはり「annual leave」でしょうか。

いろいろな種類がありますので、中でもよく使われる休暇の呼び方をご紹介したいと思います。

annual leave 有給休暇

有給休暇を「annual leave」と言います。「annual(例年の・毎年の)」「 leave(休暇)」だからです。

英国では、現在(2022年3月)は、週5日勤務の場合年間28日以上の有給休暇が法で定められています。

この28日の中に、年間で8日ある祝日を含めても良いことになっていますので、実質20日からになります。勤続年数に応じて有給休暇の日数を増やしていく会社が多いようです。

sick leave 病欠

病欠は「sick leave」と言います。

有給休暇とは別に「sick leave」が定められていますので、病気で休むときに自分の有給休暇を使うことはありません。

連続で7日以上病欠する場合は医師の診断が必要です。医師の診断書は「fit note」または「sick note」と呼ばれます。

病欠で有休を使う必要がないとなると、どこにもずるをしようとする人はいるもの。

そこで、仮病のずる休みを表す英単語がきちんとあります。

maternity leave 産休(母親)

その名の通り、マタニティー休暇=産休です。

52週間(一年)取得することが出来ます。

取得期間は自分で決めることが出来、妊娠11週以降出産予定日までに開始します。

  • 6週間:産休時の給与の90%
  • 33週間:90%または週151.97ポンド(2022年3月現在約2万4千円)の低い方
  • 13週間:無給(休暇を取得中解雇等不可)

産休取得期間中に解雇したり役職や仕事内容を変えてはいけないことになっていますが、やはり取りやすい職場があったり、取りにくい職場があったりします。

また、7週以降は支給額に上限があり、無給期間もあるため、52週間取得する人ばかりではありません。

特にフルタイム勤務での収入との落差が大きい場合や、子どもを預かってくれる人が近くにいる場合は、取得期間を短くする傾向です。

paternity leave 産休(父親)

マタニティーに対してパタニティー、そうですお父さんの産休です。

法律で決められている父親(パートナー)の産休は1~2週間です。

取得期間中は、取得時の給与の90%または週151.97ポンド(2022年3月現在約2万4千円)の低い方が支払われます。

パパ産休の取得率はおよそ90%!

イギリスでは、2000年にブレア首相が、2010年にキャメロン首相が現役の首相時代に「paternity leave」を取得しています。

取得率は高いですが、産休手当が低いため有給休暇を充てる人を含めての90%だそうです。

parental leave 育休

育休に相当するのが、「parental leave」です。

取得期間や取得方法など細かく決まっていますが、取得する人を限定しない(母親とは限らない)のが特徴でしょうか。そのため、「parental leave」=「親休暇」という名称になっています。

法定ではない休暇

gardening leave

最後に、「gardening leave」をご紹介したいと思います。

「ガーデニング休暇」だなんて、とてもイギリスらしいですね。庭も庭仕事も大好きなイギリス人ですが、残念ながら庭仕事のために特別に休暇を取得できるわけではありません。

「gardening leave」とは、転職で競合他社や同業他社等に行く場合、情報などを持ち出さないよう、退職届を出した時点から正式な退職日まで自宅待機になることがあります。

自宅待機になり、前の職場にも新しい職場にも行けず、何もすることが無い状態を揶揄して「gardening leave」と言います。

ガーデニング休暇、ブラックユーモア好きなイギリスらしいフレーズでした。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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