【UKあるある】ハイティーとローティー

英国の暮らし

Hello, Cuppa time アンジェラです。

前の記事でご紹介したアフタヌーンティー、別名をローティーとも言います。

ローは、低いの「low」です。そして低いがあるなら高いもある?と思われた方、大正解。

今日は、「low tea」と「high tea」をご紹介したいと思います。

afternoon tea は low tea

「low tea」はアフタヌーンティーの別名です。

なぜ、「low」かというと、ダイニングテーブルではなく、暖炉の前の椅子やソファに座り、ローテーブルに載った軽食やお菓子を食べてくつろぎながら、紅茶をいただいたからです。

ローテーブルはスペースが狭いため、また低いテーブルから取りやすくするために、アフタヌーンティースダンドが3段になっているといわれています。

1830年ごろ、ベッドフォード公爵夫人が始めたというのが定説です。

その頃の食事は一日2食でした。午前中の食事と午後8時の正式な夕食との間に”疲れを感じた”公爵夫人は、午後の時間にお茶と軽食をとるようになりました。その時に友人達を招くようになり、すぐに、貴族の主に女性の社交の機会としても広まっていきました。

今では、上流階級だけでなく広く一般市民もアフタヌーンティーを楽しみます。

毎日の習慣ではなく、少し特別な「treat(ご褒美)」として、ロンドンの5つ星高級ホテルから、街中の小さなカフェまで、アフタヌーンティーは人気のメニューです。

アフタヌーンティーにシャンペーンが付くと「Champagne afternoon tea」または「Royal afternoon tea」と呼ばれ、こちらもとても人気です。

high tea

「high tea」のハイは、ハイソサエティのハイではありません。

名前からイメージされる高級感とは真反対で、こちらは労働者階級の夕食でした。

ローテーブルでたしなまれた上流階級のお茶時間と違い、仕事が終わってから帰宅し、自宅のダイニングテーブル=高いテーブルで食べたため、「ハイティー」と呼ばれます。

内容も、「ローティー=アフタヌーンティー」とは反対でした。

夕食までのつなぎだった「ローティー」と違い、一日の肉体労働の後ですから、パンにバター、ジャガイモやチーズなどボリュームのあるものを食べました。

余裕があれば、ミートパイなどの肉や魚や卵も付き、家族でがっつり食べました。

今でも、英国のほぼ半数の人が夕食のことを「tea」という習慣が残っているのは、このためです。

afternoon tea は high tea?

そのような訳で、「high tea」か「low tea」かというのはテーブルの高さからの呼び方でした。

ですが、やはり「high」の方が高級なイメージと結びつきやすいため、特に英国外では「アフタヌーンティー=ハイティー」になっているところもあるようです。

「tea」が「high」だったり「low 」だったり、「high」と「low」が反対だったりとなかなかややこしいですが、こうした習慣や背景を知ることで、少しでも会話の内容が理解しやすく、また聞き取りやすくなれば幸いです。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良いアフタヌーンを!

See you soon!

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