【優しい単語は難しい】職場や学校の「dinner time」は「昼休み」

イギリス英語

前の記事で、英国の半数の人は、夕食のことを「tea」と呼んでいるということをご紹介しました。

英国の北部の方は「tea」と言う人が多く、逆に南部では「dinner」という人が多い傾向にあります。ですから「dinner」は夕食でもあるのですが、昼食のことも「dinner」と言うことが多いので、知らないと混乱してしまうかもしれません。

職場

職場の「dinner time」 または「dinner break」は「昼食の時間・昼休憩」のことです。

もしみなさんが、「dinner」は「夕食」と思い込んでいると、会社でこんな風に言われたときに訳が分からないということになってしまいます。

例えば英国の職場で、昼前に何か仕事をお願いしたりすると、

It’s almost dinner time, I’ll do it after dinner.

と言われることがよくあります。

この場合の「dinner time」は「昼休み」のことで、夕食のことではありません。

dinner」はもともとはボリュームのあるメインの食事(昼または夜)だったため、昼にしっかり食事をとり夜は軽く済ませる場合は、昼食が「dinner」になります。

ところが、このように明確な区別があるようで、実際にはその通りではないのが、またややこしいところです。

というのは、一日のメインではない軽めのサンドイッチなどの昼食でも、昼食のことを「dinner」と言うからです。

これは、メインの食事を主に夜にとることが多くなった今でも、昼にメインの食事「dinner」を食べていた時の言い方が残っているためです。

よって、職場の「dinner time」は昼休みの時間です。「dinner break」とも言います。

先ほどの「It’s almost dinner time, I’ll do it after dinner」は、

もうすぐ昼休みだから、午後にやるわ。

という意味でした。

学校

学校でも「昼食の時間&昼休み」は「dinner time」または「dinner break」です。

では、ここでミニクイズです。

次の言葉は、それぞれ日本語で何でしょう?

  • dinner money
  • dinner lady

正解は、

  • dinner moneyは「給食費」
  • dinner ladyは「給食のおばさん」

でした。

今は「給食のおばさん」とは言わず「調理員」と言うかもしれませんが、英国でもまだ給食の準備や配膳をしてくれるのは圧倒的に女性(特に子どものいる母親)なので、今でも通常「dinner lady」と呼びます。

英国の公立校では、給食かお弁当かを選べることが多いのですが、お弁当の子ども達が持ってくるのは「lunch box」です。

ですが、昼食を「lunch」と言う場合でも、学校で昼食時間をサポートをするスタッフのことは、一律に「dinner lady」と呼びます。

ですから「給食調理員」より「給食のおばさん」という日本語の方がぴったりくる感じがすると思ったのですが、「おばさん」と「lady」ですから、似ているようでいてずいぶん響きが違うかもしれません。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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