英国で聞かない日はないフレーズ「カッパをファンシーする?」

English

Hello, Cuppa Time アンジェラです。

紅茶と言えばイギリス、その名に恥じずイギリス人は紅茶が大好きですが、実はティーポットの出番はあまりありません。

自分用はもちろん、友人や同僚にお茶を入れる時も、ティーバッグで気軽な「cuppa」を入れます。

「カッパ」はそんな気軽なお茶なので、誰かに「お茶ほしい?」と聞く時の言い方も「Fancy a cuppa?」とカジュアルです。

Fancy a cuppa?

この「Fancy a cuppa?」、英国で生活していると、本当によく聞くフレーズです。

日本語で「ファンシー」というと、「ふわふわ・キラキラ」、あるいは「ゴージャスで派手」なイメージでしょうか?

英語でも、キラキラしたイメージや、「凝った・高級な」という意味で「fancy(形容詞)」を使います。

ですが、「Fancy a cuppa?」の場合はキラキラした高級なお茶ではなく、「(Do you) Fancy a cuppa?」なので、「fancy」を動詞で使います

動詞のfancy

この「Fancy a cuppa?」はほんとうによく使います。

また、とてもカジュアルな言い方なので、本来の疑問文の「Do you fancy a cuppa? 」のDo youも省略されてしまっています。

Fancy a cuppa?

この「fancy」に一番近い日本語は、「欲しい」です。

ですので、「Fancy a cuppa?」の直訳は「お茶欲しい?」になるでしょうか?

家や職場でお茶を入れて飲む時も、カフェに行ったりテイクアウト(イギリス英語では「take away」)する時にも使います。

Would you like ~は?

誰かに「欲しいかどうか」を聞くような場面では、「Would you like~」の表現をご存じの方が多いのではないでしょうか。

「Would you like a cuppa?」がダメな訳ではないのですが、「Would you like ~」は日本語だと「~いかがですか?」に近い丁寧な言い方です。とても丁寧な「Would you like」とカジュアルな「a cuppa?」の組み合わせだと「なんかのみもん、召し上がりますか?」のようなちぐはぐ感があります。

逆に、丁寧に言いたい時は「Would you like a cup of tea? 」とか「would you like something to drink?」になります。

また、「Would like~」は丁寧なため、親しい間柄ですと少しかしこまりすぎています。

友人や同僚には、気軽で便利な「Fancy a cuppa?」がぴったりです。

Do you want ~は?

では、「Do you want a cuppa?」という言い方だとどうでしょうか?

「Do you want ~」にしてしまうと、ちょっと乱暴な言い方になってしまいます。

男言葉がかっこいいキャラの方ならアリかもしれませんが、「Do you want ~」は直接過ぎて「おいっ、飲みたいのか?」という感じになってしまいます。

もちろん、言い方やトーン、表情もあるので絶対にダメではないのですが、ビジネスシーンではおすすめしません。

やはり、乱暴でもなく、丁寧すぎない「Fancy a cuppa?」を、ぜひ使ってみてください。

名詞のfancy

さて、とても英国らしい動詞の「fancy」でしたが、名詞の「fancy」もあります。

というわけで、突然ですが、ミニクイズです。

Do you fancy fancies?

と聞かれたら、どういう意味でしょうか?

Do you fancy chocolate fancies?

だったら簡単でしょうか?

そうです、この「fancies」はトリュフチョコやギフト用の詰め合わせの様な「ファンシーチョコレート」のことです。

箱に並んでキラキラした感じ、凝った高級感ある感じにぴったりですね。

「Do you fancy fancies?」の一つ目の「fancy」は、「Fancy a cuppa?」と同じ動詞の「fancy」なので、「Do you fancy chocolate fancies?」で「ファンシーチョコほしい?」となります。

Cuppa Timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

Enjoy your cuppa with fancies!

See you soon!

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