【アフタヌーンティー】英国の貴婦人は「きゅうり」でマウントをとる

カッパタイム

Hello, Cuppa Time アンジェラです。

英国は、今週末はイースター休暇で、金曜日から月曜日まで4連休なので、アフタヌーンティーに行ってきました。

高級ホテルの豪華なアフタヌーンティーではなく、近くのカフェの気取らないアフタヌーンティーです。

アフタヌーンティー

紅茶の国、英国のアフタヌーンティーは、日本でもよく知られていますよね。

3段のアフタヌーンティースタンドに載せられたサンドイッチやケーキと共にお茶をいただきます。

afternoon tea stand

アフタヌーンティーといえば、上流階級や貴族の習慣といったイメージがあるかと思います。

一説には、3段のアフタヌーンティースタンドは、テーブルのスペースが狭いために用いられたため、テーブルの広い”本当の”上流階級では使われないとおっしゃる方もいらっしゃったとか……

実際は、かしこまったダイニングテーブルではなく、ソファーに座って気軽なお茶時間を楽しむ時、“狭い”コーヒーテーブルに載せるために3段のスタンドが使われるようになりました。

そのような訳で、ロンドンの5つ星高級ホテルのアフタヌーンティーでも、普通のカフェでも、アフタヌーンティーは、3段のアフタヌーンティースタンドで提供されます。

それぞれの段に載せるものも、決まっています。そんな決まりがあるなんて、ちょっと日本のお重みたい⁈ですね。

1段目

一番上の段は、ケーキの段です。

カスタードクリームとチョコレートクリームのケーキは、英国では「cream slice」と呼びます。

また、それぞれ違うマカロンが4つ載っていて、見た目に楽しいだけでなく、どれも違う香りと味がしてとてもおいしかったです。

2段目

真ん中の段は、スコーンの段です。

チェリーやレーズンの入ったフルーツスコーンでした。

そして、必ずジャムクロテッドクリームが付いてきます。

クロテッドクリームは生クリームより濃厚なのですが、砂糖を加えていないので、意外にさっぱりしています。スコーンとジャムの甘さにクロテッドクリームがちょうどよく、ついつい付け過ぎてしまいます。

3段目

アフタヌーンティースタンドの下の段は、サンドイッチの段です。

今日のアフタヌーンティーは、ハム&トマトとチーズ&きゅうりで定番のサンドイッチでした。

パンも、「white」と「brown(全粒粉)」が半々になっていました。

おしゃれなホテルなどでは、たまごサンドエビマヨスモークサーモンアボカド等も人気です。

きゅうりでマウント

アフタヌーンティーのサンドイッチの具はいろいろですが、実は、今でも定番は「きゅうり」のサンドイッチです。

そして、きゅうりのサンドイッチが定番になったのには、理由があります。

きゅうりは水分ばかりで栄養もありません(最近は、見直されているようですが)。英国の気候では温室でないと育たず、また、冷蔵庫が普及していなかった時代、きゅうりはすぐに傷んでしまいました。

そこで、きゅうりのサンドイッチを出せるということは、農夫を雇うことが出来、栄養もないきゅうりを温室で育てる経済力があるということを見せつけるという意味がありました。

英国らしい⁈貴族らしい⁈エピソードですね。

もちろん今ではそんなことはありませんが、アフタヌーンティーといえば「きゅうりのサンドイッチ」というのは、今でも定番として残っています。

teaはお茶?食事?

これだけの量なので、おやつや軽食と言うより食事のボリュームです。

そんなところからも、「tea」は、ただのお茶やお茶時間ではなく、食事という位置づけになるのもうなづけます。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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