【英国の暮らし】バースデーカードの書き方:宛名の「Dear」と「To」& 差出人の「From」と「Love from」の使い分け + 名前の後ろの「x」と「xx」と「xo」

マナー・習慣

Hello, Cuppa Timeアンジェラです。

誕生日を盛大にお祝いするイギリス人ですが、とにかく欠かせないのがバースデーカード

子どもだけではなく大人も、親子でも友人でも職場でも、何はなくともバースデーカードを送ります。

バースデーカード

バースデーカードを送る機会はほんとうに多いのですが、ほとんどのバースデーカードは中にすでにお祝いのメッセージが印刷されています。

ですので、あまり凝ったメッセージを考える必要はなく、宛名と差出人だけ書くことも多いのですが、この「宛名&差出人」をどこどのように書いたらいいかをご紹介したいと思います。

宛名の書き方

カードは、左綴じ左開きなので、カードを開いた右側のページの左上の方から、宛名を書きます。

送る相手の名前

印刷されたメッセージ

差出人の名前

バースデーカードを送る間柄ですので、相手の名前はファーストネームを書きます。

イギリスでは、仕事相手や上司であってもファーストネームで呼ぶことがほとんどですので、ファーストネーム(下の名前)を書きますが、ニックネームで呼んでいたり、あるいは普段も敬称などを付けて呼んでいる相手に送る場合は、普段呼んでいる呼び方で書きます。

「Dear」か「To」か

英語でバースデーカードを送る場合、「△△へ」の「」に相当するのが「Dear」か「To」になります。

「Dear」も「To」もどちらも一般的なのですが、実は微妙な使い分けがあります。

Dear

Dear」がよく使われるのは、

  • 女性から女性へ
  • 女性から男性へ
  • 大人から子どもへ
  • 子ども同士や子どもから大人へ

ですので、バースデーカードを送る時の宛名はほとんどの場合は「Dear △△」になります。

ただし、男性が「Dear △△」を使うのは、親しい間柄に限定されます。

  • 男性から家族や親戚へ
  • 男性からとても仲の良い男性へ
  • 男性から(仲の良い)友人の女性へ

男性が親友と呼べるほどではない人に送る時は、「Dear」は避け「To △△」にします。

To

では「To」の使い方はどうでしょうか?

上司や目上の人に「To △△」と書くのは失礼になってしまうのではないかと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、誰に対しても「To」を使って全く問題ありません

「Dear」を使うか「To」を使うかはあくまで習慣的なもの、あるいは年代や地域によるものです。

「よくDearを使う人」か「よくToを使う人」かというだけで、「Dear」なのか「To」なのかと仲の良さは関係ありません。実際、「To」を使うことも多く、今まで私自身や家族にいただいたカードでも、「Dear」と「To」が半々くらいの感じです。

差出人の書き方

宛名を書いたのと同じ面、カードを開いて右側のページの、今度は下の方に差出人を書きます。

真ん中より下であれば、ページの左側でも真ん中、右側でも、どこに書いても大丈夫です。

送る相手の名前

印刷されたメッセージ

差出人の名前

こちらの名前も、自分のファーストネームを書きます。

普段ニックネームで呼ばれている場合などは、普段呼ばれている呼ばれ方でもいいかもしれません。

連名で送る場合

夫婦や家族など、複数の差出人から連名で送る場合は、送る人全員の名前を並べて書きます。

送る相手の名前

印刷されたメッセージ

From Rebecca, James, George & Olivia

「From」か「Love from」か

では、日本語の「○○より」の「より」にあたる英語は何でしょうか?

From

そのまま「From ○○」とするか、何も付けずに名前だけ書くこともあります。

一方で、「From」の前に「Love」を付けた「Love from」や、「Lots of love」を付けた「Lots of love from」がとても一般的です。

Love from

宛名に「Dear」を付けても「To」を付けても仲の良さとは関係がなかったように、「From」か「Love from」かも習慣的なものです。

「Dear」の時は絶対に「Love from」という訳ではなく「From」を使っても全く問題ありません。

「Dear △△」&「From ○○」の組み合わせでもいいですし、「To △△」&「Love from ○○」の組み合わせでもも全くおかしくありません。

Love from」は宛名の「Dear」と相性が良いので、

  • 女性から女性へ
  • 女性から男性へ
  • 大人から子どもへ
  • 子ども同士や子どもから大人へ

カードを送る場合は、「Dear」&「Love from」の組み合わせが多くなります。

Lots of love

一方親密度とやや関係があるのが「Lots of love」です。「Lots of love」は、両親や兄弟、仲の良い友人などより親しい相手に使います。

カードに記載する「Love」はもちろん恋愛の「Love」ではなく親愛の「Love」になりますが、それでも男性の場合、家族には使っても友人宛てのカードに「Love」はあまり使いません

男性が家族や大親友以外の人に送る時は、「Love from」ではなく「From」にします。代わりに「Best wishes」等を書く人も多いですね。

イギリスでもジェンダーニュートラルが進んでおり、こうした性別による使い分けは無くしていくようになると思いますが、習慣として広く残っていますのでご紹介しています。

With all my love

親子間だったり恋人同士の場合は、女性だけでなく男性も「Lots of love」を使いますし、さらに「With all my love」や「Love always」になります。

名前の後ろの「x」「xx」「xo」

イギリスでカードをもらったことがある方は、差出人の名前の後ろにある「x」や「xx」を不思議に思ったことがあるかもしれません。

これは、「投げキッス」の意味で絵文字の「😘」と同じように使われますが、数によって意味が違うので少し注意が必要です。

携帯のメッセージWhatsAppなどでもこの「x」「xx」「xxx」や「xoxo」は多用されていて、カードを書く時とメッセージを送る時の使い方は同じです。

x または xx

この「x」は、基本的には数が多くなるほど親愛度が増すのですが、「x」が一つの場合と「xx」が二つの場合にはあまり違いはなく個人差が大きいところです。

女性の場合は、同僚やママ友には「x」一つ、仲のいい人には「xx」二つと使い分ける人もいますし、いつも「x」一つあるいはいつでも「xx」二つという人もいます。

句読点の「。」の代わりに誰に対しても付ける人がいる一方で、異性や親しくない人には使わないという人もいます。

また、男性の場合は女性ほど多用しません。バースデーカードや最初に送るメッセージの最後に「x」を付けただけで気があると思われたりはしませんが、メッセージのやり取りが続いた場合に返信するたび毎回欠かさず「x」が付いていると少しやりすぎな感じがします。

xxx

深い意味のない「x」一つや「xx」二つと違って、「xxx」三つは特別に仲の良い友達と、恋人や夫婦などにしか使いません(もちろんいつでも例外や個人差はありますが、一般的に「xxx」三つは避けておくと無難です)。

また、「xxx」三つ以上「xxxxxxxx」のように、名前と同じくらいの幅を占めたり、カードの隙間を埋めるようにたくさん書くこともあります。

xoxoxo

もう一つ、「x」だけでなく「x」と「o」が組み合わさった「xo」もあり、この場合の「o」はハグを意味します。

なので、「xo」で 「hugs and kisses」ですし、「lots of hugs and kisses」を送るので「xoxoxo」のように「xo」を繰り返して書くことがよくあります。

封筒の書き方

最後に、バースデーカードが書けたら、付属の封筒に入れます。

郵送の場合は普通の手紙と同じように、表に住所、裏に差出人をかいて投函します。

直接手渡しする場合は、表に「Dear △△」または「To △△」と書けばOKです。

イギリスに暮らしているとなにかとカードを書く機会が本当に多いので、「宛名&差出人」の書き方ご参考になれば幸いです。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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