場面別「わかりません」の言い方と聞き返し方

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Hello, Cuppa time アンジェラです。

前回の記事で、「わかりますか?」と「わかります」の言い方をご紹介しました。

そこで、この記事では、「わかりません」の言い方をまとめてみました。

わかりません

会話をしていると、「わからない」という状況になることは当然よくあります。

また、「よくわからない」、「どちらともいえない」ような時もあると思います。

さらに英会話では、相手の言っていることが聞き取れないケースと、内容や意味が理解できないケースの二つのパターンがありますよね。

「わかる」場合は、何も言わずにうなづくだけでもわかっていることが伝わりますが、わからない場合は、何がわからないのかを言わなくてはなかなか伝わりません。

そんな時に使える言い方を、順番に見ていきましょう。

I don’t understand

前の前の記事でご紹介したように、「わかりますか?」と聞く時に使ってしまう「Do you understand?」は、実は上から&失礼な言い方でした。

一方、「I understand」は、主語が「I」、つまり自分の(理解力の)ことなので、失礼にはなりませんが、やや下からな感じは残っていました。

では、「I don’t understand」はどうでしょうか?

「I don’t understand」には下からな感じはなく、失礼な言い方にはなりません。

I don’t understand vs I didn’t understand

また、ひとつ前の記事では、「わかりました」と言う場合に、「I understand」か「Understood」は使えましたが、「I understood」は「わかりました」という意味では使えませんでした。

「わかりません」の場合には、「I don’t understand」と「I didn’t understand」は、現在形か過去形かの違いだけで変則的ではありませんので、ご安心ください。

I don’t understand

現在形の「I don’t understand」は、今、会話が続いていて、その内容が「わからない」場合です。

例えば、

I’m afraid I don’t understand the graphs.

“すみません、そのグラフがよくわかりません”

グラフについて話が続いていて、今現在わからないので現在形です。

もう一つの、「I don’t understand」の使い方は、何かを「理解できない」時です。

I don’t understand why he did that.

“彼が何でそんなことをしたのか、私には理解できない”

彼がしたことの結果の影響が現在に存在するので、こちらも現在形です。

I didn’t understand

過去形の「I didn’t understand」ですが、完全に過去というより、会話の一区切りの終わりでも使います。

I’m sorry I didn’t understand.

“すみませんが、わかりませんでした”

説明や指示が(直前とはいえすでに終わった状態で)理解できなかったので、過去形になります。

また、急に大きな音がした等で(すでに発せられた)会話が聞こえなかった場合にも使えます。

すみませんが

次に、いろいろなその他の「わかりません」の言い方をご紹介する前に、補足します。

I’m afraid

みなさん、上の例文の「I’m afraid」にお気づきでしょうか?

「わからない」と言う時には、いきなり「I don’t understand」ではなく、日本語で「すみませんが」というような感じで「I’m afraid」を付けます。

I’m sorry

もう一つの例文では、「I’m afraid」のかわりに「(I’m) sorry」を付けています。

英語では謝らない、謝ってはいけないとよく言われますが、そうでもありません。

特にビジネスシーンでは、いきなり「I didn’t understand」ではなく、礼儀正しく、丁寧な言い方が好まれます。

いろいろな「わかりません」

みなさんになじみのある「I’m sorry I don’t understand」で、ほとんどの場面を乗り切ることが出来るので朗報です。

ですが、何が「わからない」のかを説明できる方が会話がよりスムーズですので、ここからは、その他のいろいろな言い方も見てみましょう。

「Do you understand?」6選と対になる言い方

「わかりますか?」と聞く時の言い方6選を普通文に直すと、「わかりました」として使える言い方6選になりました。

では、今度はこの6つを否定文にすると、「わかりません」になるでしょうか。

  1. Do you know what I mean? ⇒ I know what you mean ⇒ I don’t know what you mean
  2. Do you get it? ⇒ I got it ⇒ I don’t get it
  3. Does that make sense? ⇒ It makes sense ⇒ It doesn’t make sense
  4. Is it clear? ⇒ It’s clear ⇒ It’s not clear
  5. Are you with me? ⇒ I’m with you ⇒ I’m lost
  6. Are you all right with it? ⇒ Yes, of course/No problem ⇒ ??

疑問文⇒普通文の時と同様、必ず同じ組み合わせで返さなくてはいけないという訳ではありません。

I don’t know what you mean

一つ目の「I know what you mean」の反対が「I don’t know what you mean」です。

「I don’t know」と「I don’t understand 」はほぼ同じように使うことが出来ますので、「I don’t understand what you mean」とも言えます。

また、相手「you」にフォーカスせず、「I don’t understand what that means」ということも出来ます。

この「that」のところをもっと具体的にすれば、わからない部分がさらに明確になります。

I don’t know

会話がどんどん進んでいく中で、実際には短い「I don’t know」だけになることもよくあります。

また、「I don’t know」は、「わかった」とも「わからない」とも言いたくない時にも使えます。

実際には反対意見だけれども、礼儀正しくまたは遠慮して反対を表明しない時に使われるのもまた「I don’t know」です。

SNSのメッセージなどでは、「IDK」と略されます。

I don’t get it

二つ目の「I don’t get it」も「I don’t understand」と同じように使うことが出来ます。

「I don’t/didn’t get it」は、説明を聞いても、どうしてそうなるのかわからないような時です。

会話や状況が終わっていれば、「I didn’t get it」と過去形になります。

ジョークがわからなかった時などにも、よく使われる言い方です。

How does Moses make tea?

I don’t know. How?

He brews.

I don’t get it.

みなさんは、このジョークわかりましたか?

モーゼはどのようにお茶をいれたでしょう?

He brews(「brew」はお茶を淹れる) = Hebrew(ヘブライ語)

I didn’t get that

物理的に聞こえなかった場合は、「I didn’t (quite) get that」です。

「Sorry, I didn’t (quite) catch that」とも言えます。

That doesn’t make sense

三つ目の「make sense」は、肯定文よりも否定文で使われることが圧倒的に多い言い方です。

That doesn’t make sense.

“それは意味不明”

論理が通っていない、理解できない、おかしいということです。

さらに、「That doesn’t make sense at all」と強調します。

また、「That makes no sense」もよく使います。全くダメということです。

It’s not very clear

四つ目は、「It’s not clear」という言い方です。

ですが、はっきりきっぱり否定はせず、「Maybe it’s not very clear」などとやや遠回しにします。

I’m lost

わかりますか?=「Are you with me?」に対して、「I’m with you」と言えました。

ですが、わからない場合に「I’m not with you」と言ってしまうと、自分の意志で付いて行かない感じが出てしまいます。

そこで、「わからない」、「付いて行けてない」感じにピッタリなのが、次の2つです。

I’m lost

これは、道に迷ったり迷子になった時にも使われる表現です。

話についていけず、わからなくなってしまいました。

I’m confused

こちらは、訳すと「混乱した」になります。

話が複雑だったり、あるいはつじつまが合っていなかったりで、頭が混乱した=わからないということです。

✖ I’m not all right with that

六つ目の「わかりますか?」=「Are you all right with it?」に対して、「No, I’m not all right」と答えることはほぼありません。

なぜなら、「Are you all right with it?」は「言われたことをやるべき」の丁寧な(ように聞こえる)言い方だからです。

答えは、「わかります・わかりません」ではなく、「出来ます」か「出来ません」の2択です。そして基本的に、「出来ません」とは言えない状況です。

ですが、よくわからずに、または出来ないのに引き受けてしまう訳にもいきません。

そのような場合に使える言い方が、いくつかあります。

I’m not sure

一つ目は、「I’m not sure」です。

「わからない」あるいは「出来ない」けれど、はっきり言いたくない時にも使えます。

また、「I am not exactly sure」で「正確にはわかりません」、つまり「ある程度分かった(けれども、もっと完璧を目指したい)」と、ポジティブに見せることも出来ます。

I’m afraid not.

再び「I’m afraid」の登場です。

相手は当然「Yes」の返事を期待していますので、「申し訳ありませんが」となります。「I’m afraid」の後に続くのは、いつも良くない内容です。

「I’m afraid I don’t understand」や「I’m afraid I don’t think I’m all right with what you said」が略されています。

Not really.

もう一つは、「Not really」です。

はっきり「No」とは言わずに、「Not really」で「あまり、そうでもない」、とやわらげています。

聞き返し方

相手の話が「わかる」場合はうなづくだけでもいいのですが、「わからない」場合は「わかりません」と言わなくてはいけませんし、ただ「わかりません」と言うだけでは会話が続きません

さらに英会話の場合、「わからない」はわからないでも、「聞きとれなかった」場合と、「理解できなかった」場合があります。

ですから、「わからない」の言い方に加えて、相手に何がわからなかったのかを伝えるためにも、相手に聞き返してみましょう。

聞き取れなかった場合

まずは、単純に英語が聞き取れなかった場合です。

もう一度言ってほしいので、

Could you tell me again?

“もう一度言ってくれますか?”

もう少しゆっくり言ってほしい場合は、

Would you mind speaking more slowly?

“もう少しゆっくり言っていただけますか?”

内容が理解できなかった場合

英語は聞き取れたけれど、内容が理解できない、意味が分からない場合は、こんな風に聞くことが出来ます。

ある単語○○の意味が分からない場合

Could you explain what ○○ means?

“○○はどういう意味か説明してもらえますか?”

もっとシンプルに聞くことも出来ます。

What do you mean?

ただし、このフレーズは言い方次第で、「どういう意味ですか?」にも「どういうつもり(けんか腰)!」にもなるので、ご注意ください。

内容がよくわからない場合

Could you explain it in more detail?

“もう少し詳しく説明してもらえますか?”

どうしてそうなのかわからない場合

Can I ask why?

“どうしてなのかを聞いてもいいですか?”

念のため確認

こちらは、きちんと確認しておきたい時、自分の理解に自信がない時に使えるフレーズです。

Am I right to understand that ~

“~という理解で合っていますか?”

Let me make sure I have this right

“正しく理解できているか確認させてください。”

Let me double check that ~

“~について再確認させてください。”

わからないものをわからないままにしておいても良いことはありません。

ご紹介した言い方が、みなさんの英語でのコミュニケーションのサポートになれれば幸いです。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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