【要注意】Do you understand?は、上から&失礼+代わりの言い方6選

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Hello, Cuppa time アンジェラです。

英語で相手に「わかりますか?」、「わかりましたか?」と聞きたい時、「Do you understand?」と言っていませんか?

この「Do you understand?」、実は、とても上からで、失礼な言い方です。

「Do you understand?」が使われる場面

まずは、「Do you understand?」を英英辞典で見てみましょう。

used for emphasizing that someone should do what you are telling them

https://www.macmillandictionary.com/

“あなたに言われたことを、その人はやるべきということを強調するために使われる”

と、驚くくらいはっきりと書いてあります。

「理解しているかどうかの確認」という雰囲気ではないですよね。

さらに、「Do you understand?」は上司から部下、親から子、先生から生徒などの上下関係がある時に、上の立場の人から下の立場の人に向かって発せられます。

しかも、使われるのは怒っている・怒られている時です。

Do you understand?

わかってんのか?

Do not do that again! Do you understand?

もう二度とやらないのよ!わかったの?

なんなら、軍隊の鬼上官にピッタリです。

もはや返事は「わかりました」ではなく、「Yes, Sir!」で敬礼です。

適切でない理由

という訳ですから、「Do you understand?」はビジネスシーンではあまり適切ではありません。

さらに補足すると、相手の能力を問うニュアンスが隠れているからというのもあります。

大げさに言うと、「あなたには、私の言ったことを理解する能力がありますか?理解できないなら、それはあなたの頭の問題です。(おまえがバカ・アホ!)」という感じになるからです。

念のため、改めて、隣に座っているイギリス人にも聞いてみたところ、

No, we don’t say “Do you understand?”, because it’s too straight and rude.

“「Do you understand?」は言わない、ストレートすぎて失礼だから。”

と言っていました。

代わりの言い方6選

では、「Do you understand?」が「わかりますか?」ではないとなると、「わかりますか?」と聞く時に適切な言い方は何でしょうか?

ここからは、「わかりますか?」と聞く時に使える表現6選をご紹介したいと思います。

Do you know what I mean?

一つ目は、「Do you know what I mean?」です。

訳すと「私の意味するところが分かりますか?(意味わかる?)」です。

  • 相手があまりわかっていなさそう
  • 自分の説明があいまいだったと思った
  • 内容がやや専門的

などの場合に、「Do you know what I mean?」と、適宜確認しながら会話を進めます。

特に、私たちの場合、英語が第一言語ではないのは明らかですから、自分の英語が通じているのかを確認しながら話を進めても、全く不自然ではありません。

Do you get it?

一つ目の「Do you know what I mean?」とほとんど同じですが、短い分、言いやすいかもしれません。

この二つは、つい癖で「Do you」まで言ってしまった時でも、「understand」を避けて修正可能なので、ぜひ活用してみてください。

Does that make sense?

三つ目は、「Does that make sense?」です。

ビジネスシーンで「Do you understand?」があまり適切ではない理由に、相手側の能力を問うているように感じられるというのがありました。

ですから、「Do you know what I mean?」や「Do you get it?」にしても、同じように「you」が「know/get」出来たかどうかを問うていることになるという意見もあります。

そこで、相手でも自分でもないニュートラルな言い方、「Does that make sense?」の出番です。

訳すと、「意味を成していますか?」という感じでしょうか。

通常UKでは、「Does it make sense?」ではなく、「Does that make sense?」です。

Is it clear?

三つ目の「Does that make sense?」と似ているのが、四つ目の「Is it clear?」です。

こちらも、「you」や「I」を避け、あくまでも話の内容や説明が明確かどうかということにフォーカスします。

訳すと「(私の説明は)明確ですか?」になり、(必要なら補足説明しますよ)というメッセージが隠れています。

Are you with me?

五つ目は、「Are you with me (on this)?」です。

この言い方は、直訳すると「私と一緒にいますか?」なので、ちょっと意味が分からないですよね。

「私と同じ理解度のところにいますか?」、つまり「話についてきていますか?」という意味です。

実際、「Are you following me?」と言うこともあります。

目上の人に使うには、ややカジュアルな表現ですが、とても便利な言い方の一つです。

Right! Box A should be here. Box B should be there. Box C&D need to be sorted. Are you with me (so far)?

“よし!  A箱はここ、B箱はそっち、C箱とD箱は要仕分け。ここまでいい?”

Are you all right with it?

六つ目は、「Are you all right with it?」という言い方です。

これは、「Do you understand?」の本来の使い方「あなたは私に言われたことをすべき」を、ビジネスシーンで丁寧に言う場合の言い方です。

仕事やプロジェクトの説明をし、作業の分担などを振り分けたら、一方的な「わかったか?」ではなく、「Are you all right with it?(これでいいですか?)」と、相手を尊重する(ように聞こえる)言い方をします。

英語はストレートに言うとよく言われますが、そうでもありません。

特に英国では、上に立つ人ほど、丁寧な言葉を使うのが一般的なビジネスマナーです。

言い方や表情も大事

会話では、単語や文章だけでなく、言い方のトーンや表情も大事なのは、国や言葉が変わっても同じです。

英語のネイティブではない私たちが、「Do you understand?」と言ったらすぐに「無礼な人・怖い人」と思われるわけではありませんので、心配しすぎないでほしいと思います。

また、適切な表現としてご紹介した6つも、怒鳴るように言ったり、あるいは皮肉っぽく言ったりしたら、それは十分失礼になりえます。

ただ、みなさんが「わかりましたか?」と聞こうとして使ってしまう「Do you understand?」と、実際に「Do you understand?」が与える印象はだいぶ違うので、ご参考になれば幸いです。

Cuppa timeにお付き合いいただき、ありがとうございました。

みなさま、良い一日を!

See you soon!

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